
❶ 表庭(駐車場兼アウトドアスペース) |
道路側に広く確保した外部空間。2台分の駐車スペースとしての機能に加え、BBQなど家族で過ごすアウトドアの場としても活用できます。植栽を重ねることで、リビングからの眺めに奥行きをもたらしています。
❷ 玄関ポーチ |
玄関をあえて奥に引き込むことで、外からの視線をやわらかく遮る計画。無垢材のアクセントが印象的なアプローチとなり、外部から内部へと気持ちを切り替える役割を果たします。
❸ 回遊型SC |
広がりのある玄関空間に加え、回遊できるシューズクロークを併設。収納力と動線のスムーズさを両立し、家族の動きが自然に整う設計です。
❹ LDK |
あえて南側から距離をとって配置されたLDK。周囲との関係性を調整しながら、光と視線のバランスを整えた空間です。ひとつながりでありながら、居場所に変化が生まれる構成となっています。
❺ 光庭 |
外からの視線を抑えながら、光と風を取り込むための庭。室内に穏やかな明るさと抜け感をもたらし、都市の中でも落ち着きを感じられる環境をつくります。
❻ ワンフロアで完結する生活動線 |
将来の暮らしを見据え、1階で生活が完結するプランニング。日々の動きやすさに加え、将来的な安心にも配慮されています。
❼ 外観デザイン |
ガルバリウム鋼板をベースとした外観に、レッドシダーの板張りを組み合わせた特徴的なデザイン。光を受けて表情を変える木の質感が、住まいの印象に奥行きを与えています。

初夏の光と風を受け止める、ふたつの庭のある住まい。
初夏のやわらかな光が、
吹き抜けを通して室内へと落ちていく。
南側に建物が迫り、
高低差や周囲との距離感など、
敷地には繊細な条件が重なっていました。
この住まいでは、
南からの採光に頼るのではなく、
上から光を導く設計を採用。
さらに、
性質の異なる「ふたつの庭」を設けることで、
開放感とプライバシーを両立しています。
光や風、庭とのつながりが美しく感じられる、
初夏だからこそ体感いただきたい住まいです。
この土地で、本当に心地よく暮らせるのだろうか。
家づくりを進める中で、多くの方が一度は感じる不安です。
周囲の建物との距離、視線、高低差。
条件が重なるほど、その迷いは大きくなります。
今回の住まいも、そうした条件を抱えた敷地に計画されています。
前面道路は坂道で、敷地内にも段差があり、
さらに南側の隣地は一段高く、一般的には光を取り込みにくい環境でした。
もし、南側を大きく開けば、光は入るかもしれません。
しかしその分、周囲からの視線も入り込み、落ち着かない空間になってしまいます。
光の取り方を変えるという発想
そこでこの住まいでは、発想を変えています。
南から取り込むのではなく、上から光を受け止める。
ダイニング上部には吹き抜けを設け、空から落ちる光を室内へと導くことで、
やわらかく安定した明るさを確保しています。

ふたつの庭がもたらす役割
この住まいの大きな特徴が、性質の異なる「ふたつの庭」です。
ひとつは、道路側に設けた表庭。
駐車スペースとしての機能だけでなく、BBQや子どもの遊び場としても活用できる、暮らしにひらかれた外部空間です。
植栽を重ねることで、リビングからの視線に奥行きが生まれ、
都市部でありながらも、自然の気配を身近に感じられます。

もうひとつは、建物の奥に設けた“光庭”。
外からの視線をやわらかく遮りながら、光と風を室内へ届けるための庭です。
キッチンに立つと、光庭へと視線が抜け、
内と外がゆるやかにつながる感覚が生まれます。
さらに、LDKの大きな開口からは表庭まで視線が連続し、
実際の面積以上の広がりを感じられる空間となっています。

開放と安心を両立する仕組み
外にひらく庭と、内に光を導く庭。
性質の異なるふたつの庭を使い分けることで、
開放感と安心感が同時に成立しています。

さらに、この住まいでは外観や外構にも丁寧に向き合っています。
外壁にはガルバリウム鋼板をベースに採用し、建物全体を引き締めながら、
レッドシダーの板張りが、外観の印象を決定づける要素となっています。
無機質な素材と、木のやわらかな表情。
その対比によって、建物の印象に奥行きが生まれています。
また、外構には四季の移ろいを感じられる落葉樹を取り入れています。
初夏にはやわらかな木陰をつくり、
季節ごとに変化する景色が、日々の暮らしに自然なリズムをもたらします。
こうした外部環境が整えられているからこそ、ふたつの庭の心地よさがより一層引き立ちます。
このバランスは、図面や写真だけではなかなか伝わりません。
初夏だからこそ体感できること
特に初夏のこの時期は、光の入り方や空間の広がりが最も美しく感じられる季節です。
吹き抜けから落ちる光。
庭を通り抜ける風。
室内と外部のつながり。
写真や図面だけでは伝わりにくい“空気感”を、ぜひ現地でご体感ください。

DETAILS
- 所在地:横浜市中区
- 敷地面積:63.43坪(209.70m²)
- 延床面積:28.42坪(93.97m²)
- Ua値(外皮平均熱貫流率):0.42W/m²k
- C値(相当隙間面積):0.22cm/m²
- 冷房期間のμAC値:1.2W/m²/W/m²
- 暖房期間のμAH値:1.1W/m²/W/m²
- 全館空調・第一種換気(全熱交換型)・ZEH(太陽光発電システム)・BELS取得・長期優良住宅
DESIGN
